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書評・レビュー「プラットフォーム革命」

どうも、「世の中取扱説明書」です。

 

書評・レビュー「プラットフォーム革命」というタイトル記事です。

 

 

 

読者ターゲット。(記事を読んで欲しい人)

この本に興味ある人。

 

ゴール。(この記事を読んで得られること)

この本を買うか、読むかの判断軸がある程度持てる。

 

では書いていきます。

 気になった箇所を抜粋します。

 

取引費用は総じて煩わしいコストと言える。プラットフォームはみな、何らかの形でこのコストを減らす。

 

たとえばグーグルはウェブサイトを見つけるのに要する煩わしいコストを削減する。

 

ウーバーはタクシーをつかまえるのに要する煩わしいコストを削減する。

 

エアビーアンドビーは短期レンタルでkりう住宅を探し予約するのに要するコストを減らす。

 

フェイスブックは友達の近況を知り、交流するのに要する煩わしいコストを減らす。

 

ペイパルはオンライン決済に要するコストを減らす。

 

あなたがプラットフォームを構築するにあたり、どのような価値提案を中核に据えようか決めかねているなら、いい判断基準がある。

 

やり方を変えたい活動を選んで、それを次の文章にはめ込んでみるのだ。「◯◯◯、もうウザい作業とはおさらばだ」。少しばかり乱暴な表現だが(ギットハブのスローガンもほどなくして変更された)、このやり方は手軽な見分け方になるはずだ。P60。

 

プラットフォームの種類。

交換型プラットフォーム

サービスマーケットプレース。ウーバー。エアビーアンドビー。ハンディー。インスタカート。グラブハブ。

プロダクトマーケットプレース。エッツィ−。イーベイ。アマゾン。タオバオ

 

決済プラットフォーム。ペイパル。スクエア。グーグルウォレット。アリペイ。アディエン。

 

投資プラットフォーム。エンジェルリスト。レンディング・グラブ。サークルアップ。プロスパー。

ソーシャルネットワーキングプラットフォームフェイスブックツイッター。ティンダー。ネクストドア。レンレンワン。

コミュニケーションプラットフォーム。ドロップボックス。スカイプウィーチャット。スナップチャット。

ソーシャルゲームプラットフォーム。マインクラフト。ドラフトキング。ポーカースターズ。ファンデュエル。

 

メーカー型プラットフォーム

コンテンツプラットフォームiTunes。ユーチューブ。インスタグラム。ツイッター。ウェイボー。

開発プラットフォーム

閉鎖型。セールスフォース。フィットビット。トリディウム。

管理型。アンドロイド+グーグルプレイ。iOS。ウィンドウズ8。

オープン型。アンドロイド+グーグルプレイ。リナックス

P69。

 

中国でも結果は同様で、バイドゥ、アリババ、テンセントを中心とする3大プラットフォーム・エコシステム(BATと呼ばれる)が存在する。

 

アメリカと同じで、各エコシステムは各分野で競合するプラットフォームを持つ。たとえば決済分野では、それぞれアリペイ、テンペイ、バイドゥ・ウォレットがある。

 

アリババが動画プラットフォームのヨークトゥードゥーを買収すると、BATはそれぞれ独自の動画配信プラットフォームを持つようになった。

 

他方、アリババはウィーチャットのライバルとなるチャットアプリ「ライワン(来住)」を構築し、テンセントはアリババ最大のライバルであるネット通販・京東集団(JDドットコム)に多額の出資をしている。

 

また、BATは独自のアンドロイド・アプリストアを持つほか、中国におけるオンデマンド経済の急成長を受けて、サービスマーケットプレースへの投資も進めている。

 

その結果、アメリカと同じように、巨大だがプラットフォームを超えた互換性は乏しく、頂点とするプラットフォーム運営会社に所有され、調整されるプラットフォーム・エコシステムが生まれている。P308、309。

 

ビットコインは、ブロックチェーンと呼ばれるテクノロジーに基づく貨幣だ。この二つの言葉は同義語として使われることが多い。ブロックチェーンは、デジタルメッセージをある人から別の人に移す新しい方法で、たとえ相手を信頼していない当事者同士であっても、あるいは相手が知らない人であっても、そのメッセージの真正性は信頼することができる。

 

基本的にブロックチェーンは、それまでの全取引を一カ所にまとめて記録した取引台帳だ。

 

ブロックチェーンの各「ブロック」は最近の取引記録と暗号アルゴリズムでつくられる文字列(「ハッシュ」)からなる。

 

これらのブロックを作る人々はマイナー(採掘者)と呼ばれる。採掘者は人間(通常はサーバーの所有者)でビットコインソフトウェアを使って、ランダムにハッシュを作る。

 

採掘者たちは競って一定の難易度以下のハッシュ値を作り、ブロックチェーン内に新しいブロックを作る。

 

このタスクを一番に完了したマイナーは報酬を得られる。現在は25ビットコインだ。ビットコインの総量が限度に達して、新規発行がストップした場合は、この25ビットコインの代わりにささやかな取引手数料をもらえるようになる可能性が高い。

 

この報酬のために世界中の人々は、さもなければ関心のない取引を認証するために時間をお金を費やしている(ビットコインを採掘するためのサーバー維持費は決して安くなく、運営するエネルギーコストも小さくない)。

 

ビットコインの熱狂的支持者の多くはブロックチェーンが事実上あらゆることの解決策になると考えている。また、ブロックチェーンはプラットフォームのネットワークデータをオープンにして、ほかのネットワークに持ち出すことを可能にするから、現代の支配的なプラットフォーム企業は破滅すると考えている。

 

だがそれは言い過ぎだと私たちアプリコは考えている。ブロックチェーンが解決する問題は極めて特殊なものだ。すなわち自分が送るメッセージが意図した相手に秘密のまま届くことを信頼できる。

 

だが、ブロックチェーンはそもそもその相手を信頼すべきかどうかは教えてくれない。また、あなたが取引しているのは物理的なモノなのかサービスなのか、相手はあなたが対価を払ったモノをちゃんと届けてくれるのか、あるいは取引当事者間で紛争が起きたらどう解決すればいいのかも教えてくれない。

 

ブロックチェーンは信頼の問題のごく一部しか解決してくれない。本書全体を通じて見てきたように、プラットフォームはマーケットプレースやコミュニティを構築する上で非常に積極的な役割を果たしている。

 

そして、ほとんどの場合、ブロックチェーンはこれらのプラットフォームのごく一部にすぎない。

 

ブロックチェーンの技術が成長すればプラットフォームによる独占は終止符を打たれるどころかむしろ多くの新しいプラットフォーム企業が生まれるだろう。

 

かつてのHTTPやウェブのように、ブロックチェーンは分散型のインフラを構築して、新しい市場やコミュニティーが登場するチャンスをもたらすだろう。

 

しかし、こうしたチャンスのほとんどはそれらを編成し、その潜在能力を活用するプラットフォーム企業がなければ現実的な形をとれない(グーグルのような検索プラットフォームがなかったら私たちはウェブとはどういうものか理解するのに大いに苦労していただろう)。

 

新たな企業の一部は既存の独占的なプラットフォームに代わって独占的な地位を築くかもしれない。だが、ブラットフォームが支配的なビジネスモデルであり続けることに変わりない。

 

とはいえ、ビットコインインパクトは大きいだろう。とりわけ金融の世界ではそうだろう。ブロックチェーンは偽造や二重払い、そして取引処理における中央組織への依存という、電子マネーの最大の問題を解決する。

 

ブロックチェーンビットコイン採掘者のネットワークを真実の源泉にする。採掘者たちは一番になることを競い合い、その結果は全員によって認証される。だから不正な取引をするには、ネットワーク参加者の過半数をごまかさなければならない。

 

ブロックチェーンはコンセンサスに基づき運営されるから、偽ブロックを作るにはネットワーク全体における処理能力の過半数を管理下に置く必要がある。ビットコインのマイナーの数の多さ(しかも増え続けている)を考えると、これはほとんど不可能だ。

 

あるマイナーがネットワークのかなりの部分を支配できたら、そのブロックチェーン全体が危険にされされる。しかしこれまでのところ、そうした脅威は現実になっていない。

 

現在、ビットコインは世界最大のブロックチェーンネットワークだが、ビットコインプロトコルをわずかに変更した代替通貨は数多い。しかしブロックチェーンの性質が示唆するように、より大きなブロックチェーンのネットワークのほうがより有用で、より安全性が高い。

 

その結果、現時点ではビットコインは事実上この領域で圧勝している。しかし近い将来、この状況も変わるかもしれない。すでにその兆候はあった。

 

たとえばビットコインは2016年、初めて大がかりなガバナンス上の危機に直面した。ビットコイン・ネットワークのガバナンスは分散化されていることになっているが、実際にはソースコードにアクセスでき、それを変更する権限を持つ一握りの個人が特大の影響力を持つ。

 

2016年初め、こうした個人の一部がビットコインプロトコル変更に反対して、ビットコイン・ネットワークの取引容量を増やすための変更を事実上阻止した。

 

このガバナンス危機は将来解決できるかもしれないが、プロトコルを変更するための正式なガバナンスモデルがないことは今後のビットコインの成長を妨げるだろう。

 

2015年末、リナックス財団はオープンソースブロックチェーン構築プロジェクトに着手すると発表した。JPモルガンウェルズ・ファーゴ、ロンドン証券取引所など金融大手からなる事業体が後援につき、世界的な金融機関向けのブロックチェーンを開発するというのだ。

 

それが一定の成果をあげるまでには時間がかかりそうだが、強力なサポーターの存在を考えると、将来ビットコイン・ネットワークのライバルになる可能性がある。

 

ただ、さいわいビットコインはオープンな開発プラットフォームだ。だれでもビットコインのネットワークを活用したアプリを作ることができる。このことは厳しく管理されていて開発者がアクセスできない自動資金決済センター(ACH) などの、既存の決済プロトコルのほとんどと決定的に異なる。

 

また、ビットコインは既存の代替通貨よりもずっと素早く安全だ。現在の金融規制のほとんどは詐欺やマネーロンダリング資金洗浄)といった犯罪活動を防止するためという、もっともな存在理由がある。

 

だが、ブロックチェーンは開発者がブロックチェーンプロトコルに基づき構築できるから、基本技術の新しい用法を無数に生み出す可能性を持つ。アップルのiOSプラットフォームが「そのためのアプリがあります」という世界を作ったように、「そのためのビットコインアプリがあります」という世界が到来するかもしれない。

 

現在、ブロックチェーンを利用したスタートアップの巨大なエコシステムが存在する。そこではビットコインブロックチェーンを取引認証方法として使用している。だが、これらのスタートアップは、劇的に新しいブロックチェーンの利用法も生み出している。

 

たとえばビットコインベースのマーケットプレースやSNS、さらにはデジタル著作権の登録・追跡など、新しい試みが続いている。

 

ビットコインの可能性に目をつけているのはスタートアップだけではない。最近では銀行などの金融機関もこの領域に乗り出し始めた。スペインのサンタンデール銀行は2015年6月、2022年までにブロックチェーン技術は銀行のインフラコストを年間200億ドル減らす可能性があるとの報告書を発表した。

 

近年ビットコインのスタートアップやイニシアチブに投資した企業にはゴールドマン・サックスアメリカン・エキスプレス、スペインのビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行BBVA)、米地銀大手のキャピタル・ワン、マスターカード、ナスダック、ニューヨーク証券取引所シティバンクIBMなどが名を連ねる。

 

もちろんVCもブロックチェーンベースのスタートアップに莫大な投資をしている。

 

このように多くの新しいプレーヤーとテクノロジーが入ってきて、金融業界の根本的なインフラを揺さぶるなか、これまで著しく集中管理が進んでいた金融業界は今後、少しばかり荒波に揉まれることになるかもしれない。

 

取引コストを削減し、コストの高いゲートキーパーを取り除くことがもたらす可能性は巨大だし、大量の分散した金融の専門家を一つのネットワークにまとめたり、より高度な投資機会という未活用の需要を活用したりするチャンスもたっぷりある。

 

これからの10年は驚くような新しい形でこの業界を破壊する、未知のプラットフォームが多数出てくるだろう。もちろん確実なことは言えない。ビットコインはほとんどの金融スタートアップもまだ規制上の大きなリスクに直面している。

 

それに大手銀行には新しい波を礼儀正しく迎え入れるべきインセンティブはほとんどなく、現行の規制を自分たちに有利になるよう最大限に利用しようとするのは間違いない。それでも長い年月を経て初めて、金融業界にリアルな変革をもたらすチャンスが訪れている。P323〜328。

 

以上、ここまで。

 

似たような本として「プラットフォームの経済学」があります。

 

 

 

この本も「プラットフォーム革命」に劣らず良本なので2冊セットで読むことをお勧めします。

 

2冊とも必読本ですよ。本書「プラットフォーム革命」ではこの記事では書いていない重要な内容がたくさんありました。

 

プラットフォームに精通したい人はぜひとも読みましょう。 

 

参考・引用文献。

「プラットフォーム革命」。