スマホで読めて真の実力者になれる「世の中取扱説明書」

スマホで読めます。通勤時間や隙間時間に忙しいビジネスマンや時間を持て余している学生さんなどに読んでもらいたいです。真の実力者になりましょう。

書評・レビュー「「先見力」の授業 AI時代を勝ち抜く頭の使い方」

どうも、「世の中取扱説明書」です。

 

書評・レビュー「「先見力」の授業 AI時代を勝ち抜く頭の使い方」というタイトル記事です。

 

 

 

読者ターゲット。(記事を読んで欲しい人)

この本に興味ある人。

 

ゴール。(この記事を読んで得られること)

この本を買うか、読むかの判断軸がある程度持てる。

 

では書いていきます。

はじめに。

「絶対成功するもの」は予測できないが、「絶対失敗するもの」は予測できる。

 

第1章。疑うクセを身につけよう。一見説得力のある議論の落とし穴。

 

経済評論家は算数が苦手。

 

投資信託のリスク」は小学生でも分かる。

 

ベストセラー作家の言うとおりにして損をした人々。

 

先見力のある人が、よくアマゾンでレビューする商品とは?

 

「コミック」VS「思想書や経済書」先見力のある人がよく読むのはどっち?

 

先見力のない人ほど「学歴」で人を判断する。

 

マスコミに流される人は先見力がない。

 

良質なフィクションを読むことが、先見力向上につながる。

 

第2章 「本当に合理的か?」と考えよう。広告に紛れ込む「危ない企業」を見抜く。

 

大手新聞に載っている広告を安易に信用してはいけない。

 

体験談広告は同一のライターが書いている!?

 

表現のギャップに警戒せよ。

 

テレビCMのなかにも有害企業は潜んでいる。

中略。

テレビ局は、基本的に反省というものを知りません。何を根拠にそんなことが言えるのだと反論されそうなので、私が自ら体験したエピソードを1つ紹介しましょう。

 

私が個人的によく知っている東京の某キー局の社員が、青少年保護育成条例違反で警察に逮捕されました。

 

その事件は、テレビのニュースでも広く報じられました。周りの人は、「これは解雇だろう」と言っていました。

 

が、テレビ局で働く人間のモラルの低さを知っている私の予測は違いました。テレビ局には同じようなことをしている人がたくさんいるので、彼だけクビにすると自分たちの不法行為をばらされるのではないかと心配するから、解雇にはならないと思ったのです。

 

私の予想は子会社出向でした。けれども、私の予想ですら甘すぎました。彼はそのまま本社に残れたのです。

 

テレビ局に勤める人間たちのモラルの低さは、最近はツイッターなどで拡散され共有されるようになりつつあります。

 

中略。

テレビ局とはそういう組織であることを、私たちはよく認識しておく必要があります。P74、75。

 

テレビCMを打っている企業のなかで、危ない企業を見抜く。

 

これからヤバくなりそうな企業はここだ!

 

東進ハイスクールがテレビCMを打つ合理性がある理由。

 

第2章 Q&A。

 

労働集約型の企業がテレビCMを打つことの合理性がないことは分かりましたが、新聞広告や電車広告でも同じことが言えるのでしょうか?

 

本文中の解説は、あくまで規模の経済が働くときの話です。テレビは広告単価が高いので、この法則が成り立ちます。新聞広告や電車広告のように、広告単価が低くなると、必ずしも本文中の解説は当てはまりません。広告の定価はネットで公開されているものも多いので、一度調べてみてください。P88。

 

第3章。 難しく見えるものこそ、学校で習った知識が役立つ。「値下がりする株」は予測できる。

 

大多数の人が知らない「自然エネルギーの裏事情」

 

物理法則を無視したアイデアは必ず失敗する。

 

太陽光パネルの寿命は「基本10年」

 

高校までの勉強はものすごく役に立つ。

 

自然エネルギー関連株には空売りのチャンスがある。

 

証券マンは「儲からない株」を買わせて儲けている。

 

第4章。 集団が騙されるポイントを知ろう。「研究不正」を見破り、儲けのチャンスに変える。

 

集団が騙されて株価が変動する例は珍しくない。

 

科学者だからこそ気づいた小保方晴子のウソ。

 

同じ環境に長くいると、ウソを見破る力が衰える。

 

大手マスコミの報道に影響される人は、事実を見誤る傾向が強い。

 

悪意による研究不正は、今後も十分に起こりうる。

 

空売りで稼ぐなら「水ビジネス」も狙い目。

 

第5章。「不変量」で必ず失敗するものを先読みする。東芝とシャープの凋落は予想できた。

 

不変量に着目すれば誰が得をいて誰が損をするかが分かる。

 

日本政府の借金が減ると、日本国民の貯金も減る!?

中略。

マクロ経済の主体は、家計、企業、政府です。これ以外に国際的なやりとりがあるため、海外部門が加わります。

 

日本政府の借金(負債)を減らすには、家計の貯金(正確には債権から債務を引いた額)を減らす、企業の借金(正確には債務から債権を引いた額)を増やす、海外の借金(右に同じ)を増やす(もっと外国にお金を貸す)の3つしかないのです。

 

近年、企業は借金を増やせない状況ですから、政府の借金を減らす政策で進んだことは、「家計からお金を奪うこと」と「外国にお金を貸すこと(外国への投資)」でした。P162。

 

政治の世代間対立が生まれるワケ。

家計の貯金を減らすのに、徳政令を布くならば、お金持ちは損をします。しかし、さすがに今の時代にそれはできません。

 

実際には、公共事業の削減や消費税の増税で、労働者の賃金を抑制する、失業者を増やすといった形で、企業部門と家計部門に新たに資金が流入するのを防ぐ手段をとったわけです。

 

その結果、1990年代後半に460万円を超えていた民間の平均給与(年収)は、民主党政権時代は410万円前後まで落ち込みました。

 

既に多くの蓄財をしている高齢者世帯には被害はありませんでしたが、現役世代やこれから就職する若い人々には大きな打撃となりました。

 

政府の借金を減らすという方針自体は、自民党政権民主党政権を問わず続いていますが、民主党政権に特有だったのは超円高政策です。

 

実は、これも高齢者が得をする政策でした。円高になれば、外国から安く物が買えますから、蓄財のある高齢者にとっては生活が楽になります。

 

一方、日本企業は、外国企業との競争で不利になりますから、現役世代は厳しい状況に追い込まれます。

 

つまり、民主党政権で得をしたのは、日本の高齢者と日本企業と競合する企業を有する外国(具体的には韓国、中国など)、損をしたのは日本の若者や現役世代だったわけです。

 

実際、民主党政権当時、大学生の就職がかなり厳しい状況だったことは、一大学教員として肌で感じていました。

 

最近になって、この世代間対立の構造に気づく人がようやく増えているようです。

 

自民党政権になって以降、金融緩和による円安で、日本企業は息を吹き返し、失業率の低下、有効求人倍率の増大など、現役世代にとって望ましい状況になりました。

 

ただ、仕事をリタイアした高齢者世帯にとっては、それは全く関係のない話です。海外旅行にも行きにくくなりました。

 

ですから、世論調査では若い人ほど自民党への支持が高く、高齢者(特に戦後教育を受けて次世代のことをあまり考えない傾向が強い団塊の世代)ほど反自民の割合が多いという傾向がはっきり表れています。

 

基本的に、政治というものは利害の調整ですから、どの政策でも得をする人もいれば、損をする人もいます。いいことばかりを言う政治家を信じてはいけません。P162〜164。

 

近代科学技術が人間にもたらした2つの恩恵。

中略。

近代科学技術が人間にもたらす恩恵は、大別すると次の2つに分けられます。

 

1つは安全の向上、もう1つは利便性や快適さ(アメニティ)の向上です。

 

前近代の人間にとって、最も大きな脅威は自然でした。それを克服する目的で、土木工学あるいは医療技術が進歩しました。

 

科学技術文明が巨大化するに従い、今度は科学技術によってつくられた人工物が人間の安全を脅かすケースが増えました。

 

これら人工物のリスクを減らすために、安全工学という新たな分野も構築されました。その結果、現代社会は昔に比べると非常に安全な社会になりました。

 

図5−1は、過去約50年間の日本の水害による死者数の推移を示しています。

中略。

 

次に、医療にまつわるリスクを見てみましょう。

 

中略。

では、工業化がもたらした人工物のリスクについてはどうでしょうか。

 

中略。

では、利便性や快適さの向上についてはどうでしょうか。

 

中略。

 

余暇産業を基軸にして経済成長はできない。

P174〜179。この箇所を読むだけでも本書を買った元を取れるでしょう。それだけ価値ある情報です。

 

「時間」に着目した技術の階層性。

 

←有限な時間の奪い合い。活動の総量は拡大しない。→

 

時間(余暇)を消費する技術。

(テレビ、AV機器、ゲーム、携帯、デジカメEtc)

                   ↑ 時間を生む。人間の活動を拡大する。

生活(時間)に余裕を生む技術。

(冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、掃除機、自動車Etc)

 

生き延びるための技術。          ↑ 時間を生む。人間の活動を拡大する。

(土木建築、医療、水道Etc) 

P177。

 

こうすればシャープの凋落は防げた!?

 

東芝がヤバいと予見できた理由。

 

第5章 Q&A。

電化製品の製造国を見る以外に、身近にできる社会勉強はありますか?

 

お薦めの本を聞かれたときに、過去予想を的中させた本を紹介しましたが、これと同じことが時事問題でも言えると思います。

 

最近、予想を当てている人、それも何度も当てている人の話は参考になります。

 

たとえば、トランプ当選を的中させた藤井厳喜EUの行き詰まりを予想したエマニュエル・トッドなどです。

 

そういう人が本を書いたり動画に出ていたりするので、私はそれらによくアクセスしています。

P186。

 

第6章。 目先の利益・きれいごとの幻惑に克つ。後悔しないための「職場・職業選び」。

 

投機よりも自己研鑽の方が大きな利益を生む。

 

安定企業と不安定企業、経営トップが使う言葉の違いとは?

 

ブラック企業経営者がよく口にする言葉とは?

 

労働組合の政治色が強い会社への就職は避けるべき。

 

漫画「銀のアンカー」に学ぶ、内定を勝ち取るためのヒント。

 

見た目も含めて自己分析せよ。

 

AIやロボットに代替されない能力を見極める。

 

「任期途中で辞任する大臣の特徴」から採用基準を考える。

 

第7章。 タブーに切り込んで、隠れた需要を見つけよう。外科医不足、高齢出産、NHK受信料、チャンスは至る所にある。

 

深刻化していく「外科医不足」をビジネス・チャンスととらえる。

 

放射性物質の拡散が胎児に与えるリスク」の真実。

 

「活動家の圧力」の裏側には儲けのヒントが眠っている。

 

NHKのタブーをビジネスに変える。

 

NHKとの契約で絶対に知っておくべきこと。

 

これからの時代、空気を読む人は騙され損をする。

 

おわりに。

ウソつきは正直者の81倍よく喋る。

 

以上、ここまで。

 

非常に頭の訓練、体操に良い本です。

 

従来の本に書いてない視点の文章が書かれており、新発見した気分です。

 

これはお勧めの本です。

 

 参考・引用文献。

「「先見力」の授業 AI時代を勝ち抜く頭の使い方」