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書評・レビュー「売れる仕組みをどう作るか トルネード式仮説検証」

どうも、「世の中取扱説明書」です。

 

書評・レビュー「売れる仕組みをどう作るか トルネード式仮説検証」というタイトル記事です。

 

 

 

読者ターゲット。(記事を読んで欲しい人)

この本に興味ある人。

 

ゴール。(この記事を読んで得られること)

この本を買うか、読むかの判断軸がある程度持てる。

 

では書いていきます。

気になった箇所を抜粋します。

 

「雑な計画」と「ダメモト」が成果を出す理由。

なぜ米国人の「雑な計画」と中国人の「ダメモト」のやり方は、成果を出すのか?

 

日本人が得意な過度な計画と根回しは、もはや無意味になった。ヒット商品の寿命が極端に短くなったためだ。

 

日本企業が高度成長していた1970年代と比べ、いまやヒット商品の寿命は5分の1だ。それを裏付けるデータがある。

 

1970年代以前は、ヒット商品の半数以上は、商品寿命が5年以上だった。2000年には、ヒット商品の半分以上は、商品寿命2年以下になった。

 

これは2004年の調査なので、2018年の現在はさらに短い。たとえばいまやスマホは毎年新型が出てくる。新品寿命はすでに1年になっている。世の中の動きは、5倍速くなっているのだ。

 

ヒット商品の寿命が長かった時代は、時間をかけて完璧な計画を作り、全員で合意してから全員で動けばよかった。変化が爆速化している今、そんなことをしていたら致命傷だ。

 

そもそも米国人や中国人は、詳細な計画は面倒くさがって作らない。そのかわり「こうなればいいな。そのためにはこうすればいいはずだ」という大まかで簡単な考えを持っている。

 

その考えをすぐに実行する。当然ながら最初は抜けも失敗も多い。しかし実際にやってはじめてわかることも多い。その学びからすぐに仮説を修正する。

 

クドクド考えるよりも、まず実行。「思い立つ→すぐやる→すぐ修正→繰り返す→結果が出る。ダメなら見切る」ということだ。

 

計画と根回しを大切にしてきた日本人からすると、納得がいかないかもしれない。ダメモトな計画に人を巻き込むのは「迷惑がかかるからやめよう」と考えがちだ。しかし変化が激しい現代にはこの方法が合っているのが現実なのだ。P42〜44。

 

 

トルネード式仮設検証。第1段階。まず「解決すべき問題」を決める。P59。

 

あるべき姿。  ーーーーーーーーーー

子供たちの代 ↕    解決すべき問題「コレやりたい!」

も繁栄する  ↕

阿智村。   ↕     阿智村の地域づくり!

      ギャップ。  

「こんな   ↕

 未来に    ↕

したい!」  「現状」(衰退の一途)

 

守破離」を目指せ。P65。

守「やるべきこと」をやる→破「やるべきこと」を自分流にやる→離「やりたいこと」を考え、「やるべきこと」を自分流にやる。

 

このように「解決すべき問題」を決めたら、それに共感する仲間とプロジェクトチームを作る。ここで大切なのはパッションとロジックのバランスだ。人は理屈だけでなく、感情で動く。

 

ロジックも重視しつつ、参加メンバーの熱い想いも大切にすることだ。

 

低迷する多くの日本企業では、「解決すべき問題」を設定したあと、チームを作る段階で間違いをしている。プロジェクトチームではない正式な組織を作ろうと上司に相談するのだ。

 

だが、組織作りにかける労力は、現実には何も生み出さない。

 

マネジメントがメンバーの気持ちを考慮せずにプロジェクトチームを作ると、失敗することが多い。チームメンバーが心の底から「コレやりたい!」と思うことがプロジェクト成功のカギだ。

 

上司に相談してチーム作りをしても、同じ問題意識を共有する熱い仲間が集まるとは限らない。「大人の事情」で問題意識がないのにチームに参加する人も出てくる。これでは強いチームは作れない。

 

また日本の組織では変な平等意識で、全員参加プロジェクトを始めることがある。「全員で取り組もう」「仲間外れはダメ」と考えるからだ。しかし実際には全員が同じ問題意識を持つ可能性は低い。

 

そもそも問題意識を共有するメンバーだけで行うものが、プロジェクトなのだ。P74、75。

 

 第3段階。仮説検証サイクルを回し続ける。

 

中略。

多くの人が時間をかけて完璧な仮説を作ろうとするかが、これは大きな間違いだ。100点満点の仮説を作ろうとしてはいけない。仮説は80点主義で充分だ。大雑把でザックリした仮説を考えたら、即実行することだ。

 

そもそも仮説検証を回すのは、仕事のスピードを上げるためだ。

 

80点の仮説を100点にするには、80点の仮説を作る10倍の時間がかかるものだ。それならば100点の仮説を1個作る間に80点のザックリした仮説を10個作り、即実行すれば、10個中2〜3個は成功する可能性が高い。

 

現代は時間勝負だ。完璧を追っている間にタイミングを逸したら、100点の仮説でもまったく無意味だ。ザックリした仮説を立てたら即実行して検証。

 

これがスピードを生み出し、貴重なチャンスをモノにする。

 

ただ大切なのは、ザックリした仮説は、思いつきでなく、簡単な理屈で作ることだ。そして小さくてもいいので早めに目に見える成果を示すことだ。P84、85。

 

これはまったくその通りで、米国IT企業は競争市場が次の3つに分かれていることを理解している。

 

各社横並び競争の市場(→圧倒的差別化が難しい)

たとえば、自動車業界、かつての日本の家電市場。

不確実性が高い市場(→早い者勝ち)

たとえば、ITビジネス。

シェア独占で圧倒的に儲ける市場(→大きいところが勝つ)

たとえば、飲料市場(コーラなど)、ITインフラ市場(グーグル検索など)

 

このうち「各社横並び競争の市場」は、これまで日本企業が得意としてきた市場だ。

 

「不確実性が高い市場」は米国IT企業が成長してきた市場だ。カジノで賭けをするようなもので、10件やって1件当たるかどうかという世界だ。

 

フェイスブックやグーグルはこの市場で生まれて成長し、圧倒的シェアを確保して「シェア独占で圧倒的に儲ける市場」の世界に入り、莫大なお金を生み出すようになった。

 

そして彼らは得たお金を再び「不確実性が高い市場」に投資し、次のビジネスを生み出そうとしている。グーグルが自動運転に投資しているのもまさにそれだ。

 

今ITがビジネス全体に広がっているので、「不確実性が高い市場」は急速に様々な業界へと広がりつつある。だから海外企業がITを活用する際には、「不確実性は高いが、早い者勝ちなので、少々失敗してもいい。むしろスピード命だ」と考え、失敗を受け容れて次々と挑戦する。

 

誤解をおそれずに言うと、現代では、市場全体がカジノ化しているのだ。

 

「この賭けは必ず成功させる」と考えてカジノで勝負しても、お金を失い、身ぐるみ剥がされるだけだ。

 

カジノで勝つ達人は、失敗前提で考えて、賭け金を分散させる。

 

米国IT企業も、失敗する事業は多いが、数少ない事業が大化けし、全体で成長している。そして大化けした事業が多くの雇用を生み出しているのだ。

 

一方で「衰退パターン」に陥っている日本企業は「失敗してはダメだ」「全部成功させよう」と成功前提で考えるので、じっくりと時間をかけて計画を立て、成功確率を上げるために挑戦の数を絞っている。

 

しかしそもそも成功するかどうかは、事前にはわからない。そして挑戦の数が少ないので、成功する数も少ない。

 

さらにじっくり計画を立てている間に、貴重な時間がムダに過ぎている。「早い者勝ちの市場」なので成功確率がますます下がる。挑戦する数自体が少なく、タイミングを逸し、成功確率も低い。これでは最初から負けは見えている。P105〜108。

 

 

 以上、ここまで。

 

この本の著者はベストセラー「100円のコーラを1000円で売る方法」と同じ著者だと説明したほうがわかりやすいかもしれません。

 

他にも「これ、いったいどうやったら売れるんですか?」という本も書いています。

 

初心者にマーケティング本を書くのがうまい人なのです。

 

なので本書も初心者には響くと思います。

 

ぜひ一読を。

 

ではこの辺で。 

 

参考・引用文献。

「売れる仕組みをどう作るか トルネード式仮説検証」