スマホで読めて真の実力者になれる「世の中取扱説明書」

スマホで読めます。通勤時間や隙間時間に忙しいビジネスマンや時間を持て余している学生さんなどに読んでもらいたいです。真の実力者になりましょう。

政治のおすすめ本も紹介「政治思想入門」

どうも、「世の中取扱説明書」です。

 

政治のおすすめ本も紹介「政治思想入門」というタイトルで話していきますね。

  

読者ターゲット。(読んで欲しい人)

タイトルに興味を持った人。

 

ゴール。(この記事を読んで得られること)

タイトルの意味がわかる。

 

では書いていきます。

目次。

1 基本的な政治思想4つ。

2 政治思想はチンパンジーにも本来ある動物的な感覚。

3 社会のルールを決めるための正義論。

4 思想の特徴。

5 サイバーリバタリアンとは?

6 知性主義と反知性主義とは?

 

1 基本的な政治思想4つ。

 

政治思想について「朝日ぎらい」という本を参考にしてまとめますね。かなりのお薦め書籍ですのでぜひ買って一読を。P120〜151をまとめます。

 

 

 

主要な政治思想は以下の4つに分けられます。

1 自由を求める「自由主義。(リバタリアニズム

2 平等を重視する「平等主義」。(リベラリズム

3 共同体を尊重する「共同体主義

4 理性によって決定する「功利主義

 

これらはトレードオフの関係(全ての思想を同時に実現できない)にあります。

 

自由な市場で競争すれば富が一部に集中し、格差が広がり、平等じゃなくなります。

 

それを平等にしようとすれば国家が徴税などで市場に介入することになり、自由が侵されます。

 

自由主義」と「平等主義」は経済的な不平等については意見が分かれますが、「自由な市民が民主的に国家を統治する」という思想は共有しています。

 

つまり完全な人権を持つ個人(市民)が社会の基本単位で、共同体(コミュニティ)は個人が自由な意思で作る二次的なものという思想でもあります。

 

この個人主義をコミュタリニアン(共同体主義者)は絶対に受けいれません。

 

功利主義は「最大多数の最大幸福」であり皆が少しでも幸福になればそれが正義だとし、社会政策とは効用(幸福)を最大化するようゲームのルールを最適化することだと主張しています。

 

2 政治思想はチンパンジーにも本来ある動物的な感覚。

 

自由主義」「平等主義」「共同体主義」はチンパンジーにもある動物本来の正義感覚であり、自由とは「なにものにも束縛されないこと」であり、私的所有権を認めます。

 

誰もが自由に生きるためには人種や性別や国籍や宗教などで差別されない「平等」な社会をつくらなければいけません。(平等主義)

 

さらに家族や仲間(友達)といった共同体を貴重なものとしますが、理由として共同体(家族や友達や友人などとの絆)からしら人は幸福を得られないからだと主張しています。(共同体主義

 

3 社会のルールを決めるための正義論。

 

社会のルールを決める際は自分のポジションはいったん忘れて、白紙の状態(大金持ちに生まれるか、重い障害を持って生まれるか不明)になって生まれたと仮定してルールを決めないといけないというロールズの「正義論」が有名です。

 

人はポジションを持つとその立場からルールを決めるからです。

 

この今のポジションを捨てて白紙の状態で考えれば皆、自分が弱者になったときの利益を最大化するように考える、そういうルールを好むはずと考えており、それを「格差原理」といいます。

 

しかしリバタリアン(自由原理主義者)は「格差原理」を私的所有権(自由)への侵害だと訴え、リベラルは最小限の格差是正しか認めないのでは社会的・経済的不平等は拡大するだけだと批判し、共同体主義者は(すべての共同体に課せられる)普遍的なルールという考え方自体が受け入れがたいと主張しました。

 

4 思想の特徴。

 

自由主義」「平等主義」「共同体主義」は動物本来が持つ正義感覚ですが、功利主義は正義の感情的基盤ではなく合理性による主義なので別枠なのですが、私的所有権市場経済を重視するリバタニアリズム(自由主義)とは相性が良いです。

 

一方、極端な「平等主義」や「共同体主義」では功利主義(市場原理)は全否定されます。

 

共同体主義」のなかでも「保守の最右翼」は日本古来の伝統(武士道など)を重んじます。(そのさらに右にはネトウヨがいます)

 

一方、「平等主義」の共産党や左派の市民運動は大企業や富裕層への課税によって社会福祉を拡充し、社会的弱者救済を国家がすべしと主張します。(そのさらに左には革命を目指す極左がいます)

 

右翼と左翼は敵だと思われていましたが、最近左翼の市民運動にも新右翼の団体が参加しており、理由として市場原理功利主義を否定することで両者の思惑は一致しているからです。

 

リバタリアニズム自由主義)と功利主義は国家の過剰な規制に反対し、自由で効率的な市場が公正で豊かな社会を作ると信じているのです。(両者の政治的立場はきわめて近いので日本では包括して新自由主義ネオリベ)」と呼ばれています)

 

ですが原発事故のような極限状況では主張が対立します。詳しくは本で。P146。

 

右翼の中でも国家を唯一の共同体とするコミュタリニアン右派が典型的な保守派ですが、マイノリティを含む様々な共同体を尊重するコミュタリニアン左派もあり、その左派はリベラルと親和性が高いのです。

 

個人よりも世間が重視されてきた日本では「自己責任によって自由に生きる個人」を基礎とした欧米型のリベラリズム(平等主義)は浸透せず、「リベラル」と呼ばれる人の多くはコミュニタリアン左派」にあたるのです。(つまり右翼の左派が日本ではリベラル(左翼)と呼ばれているのです)

 

立憲民主党枝野幸男代表は「私はリベラルであり、保守であります」というのは上記の文脈から理解できるでしょう。

 

5 サイバーリバタリアンとは?

 

政治思想の最初の対立はリベラルデモクラシーを認めるかどうかであり、IS(イスラム国)、共産主義国北朝鮮、中国)、サウジアラビアなど民主主義以外の国をどう受け入れれるか(受け入れないか)で混乱しています。

 

しかし右派も左派も極端に過激化させるとリベラルデモクラシーじゃなくなります。

 

日本古来の最右翼(復古主義)は天皇による統治が理想と主張するかもしれませんし、最左派(社会主義革命)は指導政党の独裁によって一時的に民主制を停止することもやむを得ないと考えるかもしれません。

 

リバタリアン自由主義ですが極端になると、国家こそが個人の自由の最大の制約であり、国家の貨幣制度も否定し、ビットコインのような国家から独立した貨幣制度を強く支持するでしょう。(国家の機能をすべて市場に置き換える無政府資本主義(アナルコ・キャピタリズム))

 

これらの天皇親政(王政)、一党独裁無政府資本主義は実現可能性がなさそうですが、リベラルデモクラシーを否定するユートピア思想のなかで唯一今後影響力がありそうなのが功利主義を過激化させたサイバーリバタリアンです。

 

サイバーリバタリアンの本拠地はシリコンバレーで、ここに集まる天才達が「世界を変える」テクノロジー」を開発しています。

 

AI(人工知能)、ブロックチェーン、ゲノム編集(クリスパー)など、イノベーションが多く生まれています。

 

サイバーリバタリアンポピュリズムに翻弄される非効率な民主制などやめて、テクノロジーによって社会を最適化すればいいと考えています。

 

6 知性主義と反知性主義とは?

 

最後にリベラルと保守の定義をまとめておきます。

 

「狭義のリベラル」は自由や共同体よりも平等を重視する「平等主義」であり、「結果平等」を否定する者はすべて保守とレッテルを貼ります。

 

しかし現実には改革の提案のほとんどは保守の側からなされています。

 

「朝日ぎらい」の本では、「平等主義」だけでなく「自由主義リバタリアン)」や「功利主義」や「コミュタリアン左派(寛容な共同体主義)」も含めて「広義のリベラル」とします。

 

そうなるとここに含まれない「コミュタリアン右派」が保守になります。

 

「広義のリベラル」(上の4つ)は激しく対立しますが一つの際立った特徴として、アカデミズム(大学)を拠点とする知的エリートという点があります

 

知的エリート知性主義者)を「リバタニア」と名付けましょう。

 

それに対して保守派(コミュタリアン右派)はアカデミズムでは少数であり(アメリカの大学にはほんとどいない)、著述家など市井(しせい)の知識人であることが多いのです。(ネットのブログで自説を書くような人たち)

 

彼らはアカデミズムから排除されていると思っており、大学の知的エリートに批判的な反知性主義者」です。

 

反知性主義者ですがここでは知性の有無ではなく、エリート主義批判と考えてもらえばいいです。

 

こうして「リバタニア」(平等主義、自由主義功利主義、コミュタリアン左派)と「ドメスティックス」(コミュタリアン右派)が定義できました。

 

次回の記事からは両者の力関係を「道徳の味覚」というキーワードで深堀りしていきます。

 

ではこの辺で。

 

参考・引用文献。

「朝日ぎらい」